2023年1月14日(土)イベント開催!

1/14、UNDP(国連開発計画)親善大使であり、横綱審議委員でもある俳優の紺野美沙子さんをお招きして「朗読・映像・お話」の会を実施しました。当日は、小学生~高校生、保護者をあわせて約200名が、会場となった国立学園小学校の体育館に集まりました。

第1部は、広島の原爆で命を落とした「広島第一中学校一年生」の遺族の手記『星は見ている』の、紺野美沙子さんによる朗読と、手記の内容にあわせた絵や実際の満天の星空の映像、広島で命を落とした人々の遺品の映像などを、悲しくも美しい音楽とともに上映するものです。
上映に先駆けて、紺野美沙子さんが、これからどんな映像を見てどんなことを感じてほしいかをお話しされました。
紺野さんが「いま、ウクライナとロシアが戦争をしていると知っている人?」と問うと、小学1年生を含めてほとんどの子どもたちが手をあげました。「日本が70年以上前に戦争をしていたと知っている人?」の質問にもほぼ全員が挙手。

続いて会場の照明が真っ暗に。「きゃ~まっくら!」と、一瞬さわがしくなりましたが、音楽とともに映像が舞台に映し出されると、すっと静まり、紺野美沙子さんの朗読音声が響き渡りました。

上映終了後、紺野さんは、「この映像に登場した男の子は12歳で命を落としました。もっと勉強して、恋をして、長く生きたかったと思います。それができなかった子どもたちのためにも、みんなはいっぱい勉強したり、遊んだりして、とにかく今を思い切り楽しんでください」「今日の映像を、みなさん一人ひとりが平和のためにできることは何か?を考えるきっかけにしてほしいと思います」と語りました。
続いて、子ども大学くにたち理事長の稲葉茂勝による第2部です。
「いまの映像で、戦争を地球上からなくしてほしいという思いを強くした人が多いと思います。でも、いまじっさいに戦争が起きているところがあります」と、ウクライナやその周辺の地図を見せながら話しはじめました。
国連が定めた17の目標「SDGs」の16番目の目標が「平和と公正」であることなどをふまえ、SDGsのロゴマークをつかったクイズをまじえて話を進めます。

最後にもういちど、紺野美沙子さんに登場いただきました。
UNDP(国連開発計画)の親善大使としてSDGsを広めることにも尽力している紺野さんは、「SDGsをひとことで言うと『愛 LOVE』だと思います」と話しました。「なぜなら、みなさんひとりひとりはそれぞれが愛すべき存在。みなさんが大人になったとき、みなさんが愛する大切な人や大切なものを守るためにあるのが、SDGsだからです」と語りました。

続けて稲葉は、「たくさんあるSDGsの目標をまとめるのが、目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』です。みなさん一人ひとりがSDGsを「自分ごと」と考えて、協力してパートナーシップで目標達成に近づいていければ、嬉しいです」と語り、この日のイベントを終了しました。

子どもたちとともに、たくさんの大人の方にもおいでいただきました。帰宅後、親子での会話を通して、戦争や平和について、SDGsについて家庭でも考えを深めるきっかけになればとても嬉しいです。

この日は、2023年6月24日には「あらしのよるに」の作者、きむらゆういち先生をお招きした講演会を実施することもご案内しました。
「あらしのよるに」のテーマはいったい・・・? 
詳細が決定ししだい、このホームページでもご案内いたします。次回もたくさんのみなさんの参加をお待ちしております。